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症例紹介

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鼻腔内腫瘍(リンパ腫)

 

主訴

他院で治療を継続されていましたが改善が乏しく、鼻づまりや食欲不振を認めたため、セカンドオピニオンとして当院へ来院されました。

初診時には鼻閉症状が強く、食事摂取量の低下も認められました。また重度の脱水を認め、全身状態も著しく低下していたため、まず点滴治療などによる全身状態の改善を優先し、状態安定後にCT検査を実施することになりました。

CT検査

 

 

検査結果

CT検査および鼻内視鏡検査を実施し、鼻腔内の詳細な評価を行いました。一部では眼窩周囲骨の骨融解所見も確認されています。

確定診断のため鼻内視鏡下で生検を実施し、あわせて鼻腔内洗浄を行いました。病理検査の結果、リンパ腫と診断されました。

治療

抗がん剤治療へ移行し、経過観察を行っています。

経過

19歳の高齢猫であることから、脱水や便秘などの症状は認められるものの、QOLを維持しながら治療および経過観察を行っています。

飼い主様に注意してほしい症状

治療中は以下のような変化が見られた場合、早めの受診をお願いいたします。

・呼吸が苦しそう(開口呼吸、努力呼吸など)
・鼻詰まり鼻出血等の持続
・食欲の低下や廃絶
・急な元気消失、活動性の低下
・顔面の腫れや眼の突出の進行

鼻腔内腫瘍は慢性的な鼻症状として発見されることもあり、進行例では周囲組織への浸潤を伴うことがあります。早期の画像診断と適切な治療介入が重要な疾患ですので、あまり様子を見ずに早めの受診をお願いします。

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